SANZAIするLIFE

中学生の頃は仙人になりたかった。

通勤戦争カイクグル

昨夜は「僕のヤバイ妻」の相武沙季の部屋のソファがうちのソファと色違いってことに気がつき、自分のセンスの良さに顎が外れそうになった。

それはさておき、今朝の京浜東北線は人身事故のおかげさまで大混乱。
ホームは入場規制というここはディズニーランドか、というフレーズを聞けた。
代わりに乗った埼京線は最強に混んでた。ごめんなさい。
電車のドア付近でもう既にパンパンで入れませんよ状態で、幾人もの賢者が乗車を諦めてホームで待っているというのに僕のこの世で嫌いなものトップ3の一角を担うデブ(♀)がマスクメロン2個分はあろうケツを突き出して入ってきた。
このことに僕はもちろんであるが、きっと既に車内で好きでもない連中とおしくらまんじゅう状態でお互いの加齢臭に嫌気がさしていた周囲のお疲れサラリーマンの方々も、我が目を疑ったに違いない。
「いや、無理でしょ」
皆心の中で呟いたはずだ。
というか、後ろの方の人は言ってた。
ありがとう、言ってくれて…とは誰もが思っただろうけど現実は変わらない。
「うっ…」
という声とともに不幸にも最前線にポジショニングしていた薄毛細身のいかにも脆そうな窓際中年リーマン(知らんけど)が犠牲になった。
彼の脂汗の量を思い出しただけでもゾッとする。
彼はドア付近で立っていたがために、このパンパン車両に乗り込もうとする猛者たちに、すみません…申し訳ないです…と平身低頭に平謝りして撃退していた。その姿を見て、いくら後ろにいる僕らのこれ以上乗せるんじゃねーぞ!!!という無言の圧力があったとしても、良い人なんだな、と心から思った。この人が取引先なら楽なんだろうな、とも思った。
その彼が犠牲になるなんて…いつだって世知辛い世の中である。

僕は彼のことを思い、今日くらいは年下上司に叱られませんように…家に帰ったら娘に汚物扱いされませんように…とハゲ散らかした頭の並んだその先の車窓の向こうにある透きとおった青空に向かって、心から願った。

振り返れば何とも言えない、でも僕が好きな感じの朝だった。